他の男性がどのくらい服を持っているのか知ると、自分の手持ちが多いのか少ないのかを考える目安になります。ただし、服の所有枚数は、下着や靴を含むか、クローゼット内だけを数えるかなど、集計条件によって数字が変わります。
また、実際に持っている枚数と、自分に必要な枚数は別のものです。調査で確認できる男性の所有枚数や年代別の傾向をもとに、数字の違いを整理しながら、自分の生活に合った服の数を考えていきます。
- 男性がどのくらい服を所有しているのか
- 所有枚数を比較するときに確認したい条件
- 他の男性と自分の服の数を比べるときの考え方
- 実際の所有枚数と必要な枚数の違い
男性は服を何着持っている?調査からわかる所有枚数と傾向
男性の服の所有枚数は、調査から全体の傾向を把握できます。ただし、個人差があるうえ、調査によって数える衣類の範囲も異なります。
消費者庁の調査で所有枚数を、環境省の調査で年代別の傾向を確認していきましょう。
男性の所有枚数を示す調査結果
消費者庁が2021年に実施した調査では、男性の55.5%が10着以上50着未満の衣服を所有していると回答しています。全国の15〜69歳の男女2,000人を対象とした調査で、男性の回答者は1,009人です。
| 比較項目 | 男性の回答割合 |
|---|---|
| 10着未満 | 16.4% |
| 10着以上50着未満 | 55.5% |
| 50着以上100着未満 | 9.0% |
| 100着以上 | 3.3% |
| 把握できていない | 15.9% |
最も回答が多かったのは10着以上50着未満で、男性の半数以上を占めています。10着未満の人もいれば、50着以上持っている人もいます。
この調査の対象は、下着やパジャマを除いた本人の衣服です。結果は所有枚数の分布であり、男性の平均所有枚数を示すものではありません。
男性の年代別に見る衣類の所有傾向
環境省が2024年12月に実施した調査では、男性の衣類の所有構成比が20代から50代にかけて上昇する傾向が確認されています。男女・年代別に衣類の所有状況を調べたもので、有効回答は1,786件です。
調査では衣類を7種類に分け、シャツ類、ズボン類、ニット類、スーツ類などの所有枚数を尋ねています。シャツ類にはTシャツやポロシャツ、その他衣類にはコートやジャケットなどが含まれます。
ただし、公開資料に示された所有構成比は、15〜69歳の男女全体の衣類所有量に対して、各年代・性別が占める割合です。男性1人あたりの平均所有枚数ではないため、年代が上がるほど個人の服が増えるとは断定できません。
なお、この推計は新品として入手された衣類を対象としており、中古で入手した衣類は含まれていません。
服の所有枚数を比べる前に確認したい3つの条件
調査結果を自分の所有枚数と比べる際は、数字だけでなく、その数字が何を表しているかも確認する必要があります。
同じ30着でも、衣類の種類や保管場所、調査対象によって意味が異なります。
下着・靴・小物を枚数に含めるか
服の所有枚数を比べる際は、何を衣服として数えているかを確認します。
消費者庁の2021年調査では、下着とパジャマを除いた衣服が対象です。一方、環境省の2024年調査には、下着や寝着を含む分類も設けられています。
靴や帽子などの小物を含めた所有例も、衣服だけを対象にした調査とは条件が異なります。
自分の服と比較するときは、トップス・パンツ・アウターなど、数える対象をできるだけ揃えましょう。
総所有数か、収納場所・季節を限定した枚数か
年間を通じて持っている服の総数と、今クローゼットに入っている服の数は区別する必要があります。
ひとりぐらし研究所が2025年に実施した衣替え調査では、一人暮らしの男性のクローゼットにある服の平均数は11.2着でした。これはクローゼット内の枚数であり、本人が所有するすべての服の平均数ではありません。
同様に、冬服だけを数えた結果と、春夏秋冬を通じて所有する服の総数も直接比較できません。
収納場所や季節が限定された数字なのかを確認することで、自分の所有枚数との差を正しく理解しやすくなります。
調査対象の年齢・生活環境・調査時期に違いはないか
調査対象者の年齢や生活環境が異なれば、集計結果が示す範囲も変わります。
消費者庁の2021年調査は、全国の15〜69歳の男女が対象です。環境省の2024年調査も幅広い年代を調べていますが、公開された推計は2023年末の所有量を対象としています。
一方、2025年の衣替え調査は、国内の20〜59歳の一人暮らしの男女を対象としています。
調査時期や対象者、集計条件が異なるため、これらの数字の差を、男性の所有枚数が増減した結果として解釈することはできません。
自分の服は多い?少ない?所有枚数の考え方
他の男性の所有枚数が分かっても、それだけで自分の服が多いか少ないかは判断できません。
同じ枚数でも、仕事で着る服や休日の過ごし方によって、必要な服は異なります。調査結果を参考にしながら、自分が普段どのように服を使っているかを考えてみましょう。
仕事・休日など服を着る機会を踏まえる
自分の所有枚数を考える際は、私服を着る機会がどの程度あるかが判断材料になります。
平日はスーツや制服で過ごす人と、毎日私服で仕事をする人では、着る服の種類や使用頻度が異なります。休日の服を仕事着と兼用しているかどうかでも、必要な枚数は変わります。
仕事用と休日用で服を分けている場合は、それぞれの用途を踏まえて所有数を考える必要があります。
他の男性より枚数が多くても、着用機会に合っていれば、数字だけを理由に減らす必要はありません。
持っている服と普段着ている服を区別する
所有枚数だけでなく、実際に着ている服がどのくらいあるかも確認してみましょう。
例えば、トップスを20着持っていても、普段選ぶのはそのうちの数着に限られている場合があります。季節が合わない服や、特別な機会にだけ着る服もあるでしょう。
着用頻度が低いからといって、すべて不要とは限りません。ただし、長期間着ていない服が多ければ、所有枚数と実際に活用している枚数には差があります。
自分の服が多いかどうかを考える際には、総数に加え、手持ちの服をどの程度活用しているかも判断材料になります。
実際の所有枚数と自分に必要な枚数を分けて考える
男性の所有枚数を示す調査結果は、他の人がどのくらい服を持っているかを知るための情報であり、自分が持つべき枚数を示したものではありません。
ミニマリスト向けに提案される必要枚数も、服を少なく持つ生活を想定した目安です。一般男性の平均所有数とは異なります。
自分に必要な枚数は、仕事や休日での着用機会と、手持ちの服をどの程度使っているかを踏まえて考えます。
調査結果より多くても、日常的に活用できているなら、その枚数が自分の生活に合っている可能性があります。反対に、調査で多く見られる枚数より少なくても、着る服に困っていなければ無理に買い足す必要はありません。
男性の所有枚数を参考に、自分の服の数を判断しよう
消費者庁の2021年調査では、男性の半数以上が10着以上50着未満の衣服を所有していると回答しました。ただし、これは当時の調査対象者における分布であり、誰にとっても適切な枚数を示すものではありません。
自分の服と比較する際は、数える衣服の範囲や生活環境を揃える必要があります。
他人の所有枚数を参考にしながら、仕事・休日で着る機会や普段使っている服の数を確認し、自分の生活に合った枚数を判断しましょう。

